死について

死について考えてみた。 （震災や戦争の被害は除外ね。）

親を亡くした、祖父母を亡くした、友人を亡くした、知り合いが亡くなった、

可愛がっていたペットが逝った、

色々あると思う。

病死、突然死、自殺、事故、

こちらも色んなケースがある。

俺は子供を亡くした経験がある。

心にポッカリ穴が空いた感じだった。

トラウマなのは間違いない。

こういう時宗教なんて気休めにもならなかった。

時間が経ち、日々の生活に追われるようになると

少しづつ頭の中が塗り替えられ日常の生活に戻っていけた。

忘れはしないが頭の真ん中に、亡くなった子供は居なくなった。

あんまりしつこいと、自分も周りもまいってしまうからね。

命には限りがあるのは皆んな知っている。

しかし

3年後は何をしたいとか、

10年後はこうしていたいとか、

命のタイムリミットなんて勿論気にしないし、

自分は80代位で死ぬのかな・・・なんて勝手に思い込んでいる。

死んだら終わり。

チャンチャン♪

こんな音が聞こえてきそうな程あっけない。

あの人はいい人だった・・・・何日か囁かれれば上等！

あの人死んだよ、  「 へー 」・・・  一言で終わり事もあるね。

隣の住人が孤独死して臭いったらありゃしない！

引き取り手がいないらしい・・・ これもよくあるね。

働き盛りの年齢で末期のガン・・・余命通りに亡くなる。

どのパターンが良いかは、自分で選べない。 自殺以外は・・・

俺は昔、自殺は許せなかった。

人に迷惑を掛けるからだ・・・・でも考えは変わった。

死ぬ事よりも生きている事の方が辛い、本人にとっては生き地獄なのだろう。

世間は・・・自殺は駄目だ！頑張ればなんとかなる！その内に良い事もあるよ！

                      私だって死にたい事もあったけど歯を食いしばり頑張っているの！

                     この意気地なし！ 死にたきゃ死ねば！ 恥ずかしいからやめて！

とりあえず励ましてくれるけど、やっぱり無責任に聞こえてくるからだ。

なんで自殺なんか・・・・あんなに裕福で高学歴で自殺なんかする様な人じゃなかった。

あんなに明るい人だったのに。 生真面目な性格だったんだな。相談してくれれば良かったのに。

皆んな、これからやってくる人の死や自分の死に対して想像も及ばないし

そんな事ばかり考えてはいられないのが現実。

でも、突然その日が訪れる。 すぐそばまで迫っている。事故の様なもの。

毎日ニュースで人が死んでいる。

ニュースにはならないけど各地で人が沢山亡くなっている。

でもどこか他人事。

人生は尊いがあっけないし時間が経てば何も残らない。

それでいい。

将来よりも今。

今まさにこの瞬間しか生きている事を実感出来ないんじゃないかな。

将来なんてあればラッキーー程度に考えていた方が正解かも。

人に対しても自分に対しても。

人の事も自分の事も、もっと大事に感じられるのかも。

爺さん婆さんになっても、点滴ぶら下げてボケて自分の意志でどうにも行動出来なくなって

逝くにも中々逝けず。家族のお荷物になる。

こんな人も沢山いるけど、自分がその様な状況になるなんて想像している人は居ない。

人の死、自分の死をもっと身近に感じたら生き方が変わるかもしれない。

こだわりなんて、どうでもよくなるかもしれない。

人に対しての怒りもどうでもよくなる。

満員電車でイライラする事がよくある。

押されたり、足を踏まれたり。

でも満員電車の中を見渡してみると、全員知らない人。

この人達は、自分も含め100年後誰も生きていない。全員死んでいるなと。

ふっと思った事がある。

バカバカしいけど事実だろう。当たり前な事だけど事実だ。

そう考えるとイライラもしなくなってきた。

俺の足を踏んで謝らないこいつは、どうやって人生を終えるのだろうか？

隣に座ってスマホにかじり付いているサラリーマンは、ガンで死ぬのか？

家族は悲しむのかな？独り者で朽ち果てて死ぬのかな？

大きなお世話である。

ちまちまと色々と想像してしまうが病んでいる訳ではない。

我が人生後悔のないように生きたい。

先人の死に触れて自分の人生を見つめ直す。

くだらない事はどうでもよい！他人の噂はどうでもよい！人間関係もどうでもよい！

他人に責任はない！ 自分で決める！嫌な事から逃げても良い！

どうにもならない事はどうにもならない！ 他人の顔色気にするな！

無駄な物は持つな！ 毎日楽しく生きたい！

気の合う仲間がいたら嬉しいが、気を使う仲間は要らない！

でも多少のプレッシャーは楽しい！人の都合で生きていられるかよ！

他人の幸せってよく見える。でも時間が経てばそうでもない事もよくある。

自分の時もそう。 比べても仕方ない。

死に向かって生きている。死ぬ為に生きている。

神や仏がいる保証はないし、天国や地獄も存在しない。

閻魔様もおそらく居ないだろうな。

死んだらどうなる？  『 無 』かな？

全てなかった事になる。他人の記憶からも消え、その他人も亡くなる。

あの世は宇宙とつながっている？そんな所に行きたくないな。

強制連行されるのかな？輪廻転生？そんな馬鹿な！だって裏付けなんて取れないじゃん。

医者は神ではない。我々と同じ人間で沢山患者を抱えている。

夜勤やったり、寝不足で疲れている。

自分は特別じゃなく、沢山いる患者の一人でしかない。

病院の治療という名のレールに乗せられ後は運任せ。死神に選別される。

選ばれないように祈る。

奇跡を信じる。普段存在を否定している神に祈る。普段意識しないのに先祖の墓参り。

神社かお寺の区別もつかないのに祈願に行く。家の仏壇を眺めるが宗派が分からない。

やっぱり普段から死を意識するのは難しそうだな。

だって嫌な事は考えたくもないもんね！

でも暇があったら少し想像してみてください！

生き方が少しだけ変わるかも！